電車を遅らせて余裕を気取って見せても
見せかけだけでは何か落ち着かず瞳を閉じる
気が付かずそのままに置き忘れたかのような
あの頃の出来事をそのままにしていて欲しいのに
吹き荒れる風は
桜を舞い散らせて
雨を呼ぶから
業に縛られ
雁字搦めになっても
日は照る
回らない気持ちと機嫌の悪い仕草で
変わる景色と気圧差に
毒づくのも芸が無い
当たり障りなく笑顔を作るシークエンス
出来合いの優しさに癒された振りして立ちすくむ
青々と茂る緑が息吹をそっと夏に繋げて
雨に打たれたいつかの梅雨を思って日は往く
ぼんやりとした時が過ぎれば
楽になると信じていた
ありもしない季節の狭間を探して
戻る事が出来ない事も知ってて僕は何を待ってた
酷く静かに月が欠けていくのにも気づかず