行き倒れて涸れた喉に
水を運ぶ一人の少女の夢
薄目を開け揺れた景色
不安そうに見守る濡れた瞳
一人きりと
嘆く事が出来る彼らは
孤独に慣れていない
恵まれた人なのだろう
Velonica あどけなく微笑んだ 君の横顔
Velonica いつまでも 見惚れていた
Velonica 君がいるそれだけで
この世界を 美しくおもう 蒼い刹那
飢えを凌ぐ術を探し
黴の生えた毛布にくるまる冬
骨を削り皮膚を剥いだ
女たちを眺める夢の残滓
人の為に
生きた君を憎んでしまう
冷たい頬に触れる
資格すら奪われた日
Velonica 振り向いて僕を呼ぶ 君の幻
Velonica いつまでも 追いつけない
Velonica 君とまた引き換えに
この命を 差し出させてくれ 白い墓標
Velonica 君にもし出会わずに死んでいけたら
Velonica 絶望を知らずにいた
「赦して」
Velonica 膝を折り口づけた 慈悲の眼差し
Velonica 君の手を止められない
Velonica 運命を切り裂いて
僕の喉を 潤してくれた 血の恩賞