見惚れた慈悲の眼が
背徳に染まる様
遣り切れない矛盾抱えて
何処に火を放つ
待ち焦がれた救いの声
心のない博愛主義
終末のモンタージュ
君の視線 誰の悲鳴
軽薄な救世主
花の色に時を委ね
忘却のモノローグ
君の祈り 誰の蘇生
平坦な震源地
風の音にすべて委ね
燃やした蝶の羽根
焼け落ちた擬人観
嘲笑うと指切るからやめて
もうやめて
泣き疲れた闇夜の果て
光のない朝の廻り
空白のナラタージュ
君の記憶手繰る視界
晴天の白昼夢
触れたはずの肌の名残
永世のエピローグ
君の熱が創る世界
最愛の独裁者
捧ぐ誓いすべて君に
撃ち殺した機械の鳥
憶えのない寝息の音
盲目のプロローグ
君の影をなぞる思考
聡明な宣教師
奪い合える愛の実有
身命のセパレート
君の位置が決める基点
幻日の懐疑論
ありもしない城の瓦礫
情景のスクリーン
君の涙隠す霙
欲求の展開図
暴く嘘と夢の相違
空想のデコパージュ
君の爪が壊す宇宙
感情の尊厳死
信じられる海に還る