白昼夢に引き摺られて
答える間が ひとつズレる
「出口が見えないね」と 嘆くフリに慣れてて
聞こえるよう吐くため息
諦めにも似た安らぎ
あてつけならそれでいいの このまま眠らせて
歩き出せる予感 覚えてた
溶け合う旋律に
閉じた世界 壊してく
眩い残光を見せて
忘れてく影 届かない声
ただ すれ違い往く航路
都合良い場面 待ってるだけで
何もかも変えられなくて
見慣れた景色 繰り返す日々
失いたくはないけれど
今はわかるよ このまま先へ
翔んだらいいんだって
欲望にはキリがないと
醒めた気持ち 押し付けても
取り残された熱が ひどく疼き出すだけ
深追いして 戻れなくて
伝えたくて まだ怖くて
霞むビジョン まだモノクロ 纏わりつく記憶
灼けるような刺激 求めてた
無口なその裏で
賭ける？降りる？ 瀬戸際に
確かな輪郭が見えて
遥かな神話 惹かれ合う星
まだ語られぬ物語
広がる螺旋 彷徨う果てに
繋がる想いを届けて
浮かぶ色彩 言葉を重ねても
伝わらぬもどかしさ
忘れてないよ あの日信じた未来 思い描いて
ここより遠く 高みを希むから
無傷では居られなくて
過る躊躇い 際立つ寂しさも
この夜空に溶かして
触れる苦しみも 一夜の安らぎも
終わらないものはない
同じ視線で走りだすから
もう 泣かなくていい