待てど暮らせど貴方は来ない
業を重ねた報いでしょうか
ゆるりゆるりと冷めてく燗を
呑みながら忍び泣き
浅ましく募る未練が
胸焦がし眠れやしない
身を切るような銀世界
慕情ぽつんと冬紅葉
吹き荒すさぶ北颪が
舞わせる夜のささめ雪
骨に変わればみんな同じと
恋に溺れた人生でした
悔いはしないと決めたはずでも
揺らぐのが空模様
面影はただ仄に
やさぐれた心を覆う
今更正しく生きたいなんて
ちゃんちゃらおかしい話でしょうか
切々せつと愛求めて
独り眺めた冬木立
浅ましく募る未練が
胸焦がし眠れやしない
身を切るような銀世界
慕情ぽつんと冬紅葉
吹き荒ぶ北颪が
舞わせる夜のささめ雪