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2011/09/02

JOYSOUNDでカラオケPVを配信している楽曲について、絵描きさん・動画製作者さんへ使用料が支払われるような仕組みが整いました。

また告知まで数ヶ月かかったけど大人の事情がクリアになったのでやっとお話できます!でもややこしいのでまた説明が長くなる予感…。

ちなみにこれはあくまで「出来るようになったので自分はこういう風にしました」というだけで、バランスについては人それぞれにできますし、実際まちまちだと思ってください。あと、そもそもJASRACの部分信託を前提としたお話なので、そのあたりの事情をご存知無い方はこちらをどうぞ。

【18:26追記】JOYSOUNDでのPV使用時及び、出版→作家の分配の際に上手い事分配するという手法なのでXMEでのJASRAC部分信託でのお話です。

そもそものきっかけ

カラオケでPV配信が出来たりすると、絵描きさん・動画製作者さんもうれしいだろうし、使ったからには見返りが行くような仕組みをきっちり作ればみんなハッピーですよね。と。

仕組みを作る前に出てきた懸念点

■カラオケで「PV付カラオケ」が歌われようが、「PV無カラオケ」が歌われようが、ライブで演奏されようが、全部まとめて「演奏」使用料としてJASRACから戻ってくるので判別のしようがない。あと「演奏」だけ分配対象を増やすとかは事務処理があまりに煩雑になって厳しい。

■例え著作権使用料の分配を絵描きさん・動画製作者さんまで広げたとしても、適切な動画制作コスト(=商業利用にふさわしいある程度の額)と見合うほど使用料を徴収できている楽曲はぶっちゃけそうそうあるものじゃない。

懸念点を解消するための落とし所

■JOYSOUNDでPVカラオケ配信となった楽曲については、XMEより動画の使用料としてある程度の額を払う事として、それを絵描きさん、動画製作者さんへの御礼とする。分配のさじ加減は関係者で決めてok(絵の枚数がすごく多いとか動画がすごく手間かかったとか作品によって違うはず)。

■著作権使用料の分配については、絵描きさん・動画製作者さんにも広げてしまう。その分作詞・作曲の作家のパーセンテージが減るが、PVカラオケは通常カラオケより唄われる回数が格段に上がるので、結果的に作詞・作曲の作家の使用料も上がるので多分問題ない、はず。

■著作権使用料全体なのでカラオケ以外にも部分信託している、放送での使用や、レンタル使用があるとそれも全部絵描きさん・動画製作者さんにも分配が行くけど、そこは「一緒に作品盛り上げた」んだし分配しちゃっていいよね!という考え。

■その分著作権分配のパーセンテージについては絵描きさん、動画製作者さんについては抑えめに設定する。

つまり初期費用+著作権使用料で上手いことバランスを取ろうという考え方です。

ちょっとだけ残っていること

ボカロのキャラをPVの中で使った場合、キャラクターライセンスに掛かる部分があるので、XMEと各ボカロ発売元での話し合いの必要があって、そこは全社オールグリーンになっているわけではないです。ただそこは各ボカロ発売元のスタンスがあると思いますし、状況が変わったり、ユーザーの声によってはそのあたりもだんだん変わってくるんじゃないかと期待しています。とりあえずやれる所から開拓してしまえ的。

さいごに

もちろんこれで一件落着というわけでもないです。例えばMMDのモデルを使ったPVのカラオケ配信とかも期待が掛かるわけで、その時どうする?というのは当事者になったPと動画製作者さんとモデリング担当の方とかが話し合ってがなんとかするしかないと思うのですが、とりあえずこういうモデルケースがあれば応用でなんとか出来るんじゃないかと思っています。

ビジュアル担当の作家さんがより眼福な作品を作り出してくれる一つのきっかけになってくれたらいいなと思います。併せて結構無茶な枠組みにも関わらず、全力で乗って仕組みづくりを一緒に考えてくださったXING、XMEの関係者の皆様、ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

朝日朝刊beの特集記事に協力しました

そんな感じで、いまボカロシーンやそれに伴うカラオケシーン、引いては著作権の扱いの変革がアツいぜ!ということで、朝日朝刊be 9月3日号にカラオケ・著作権関連の記事が掲載されます。自分の名前は紙面には出ていませんが、裏取りとか取材で協力しました。また、次週9月10日号ではミク関連が2ページに渡って特集とのことなので、明日、来週はみんな朝日朝刊beを探しに行くといいと思います!

【18:38追記】当初夕刊beとお伝えしていましたが、朝刊のbeということでした。間違った情報をお伝えして申し訳ないです。