声を上げろ
黙った僕の存在意義なんて
どこにもないんだ
新しい靴おろすと
すぐ土砂降りの雨で
傘を持つとほら
嘘みたいに晴れるんだ
昔からいつもツイてない星回り
鼻をすする音を雨がかき消した
代わりはいくらでもいて
選ばれない自分
俯き歩き見つけた花の名は
そっと春を告げるスノードロップ
青く揺れる理想と夢が
また不甲斐ない僕を衝き動かすから
声を上げろ
黙った僕の存在意義なんて
どこにもないんだ
踠けよ やりきれない世界で
「どうでもいい」とか
「わからない」だとか
そのまま歌うのは簡単だけど
答えがないような気がしても
諦めきれず探す日々は無駄じゃない
考えすぎだと笑う君を思い出す
流れ流され過ごせば楽になる
でもそんな弱い僕は嫌なんだ
エゴでもいい 偽善でもいい
この歌声だけが二人を繋ぐから
声にならない痛みは
眠れない夜の祈りに変えよう
希望と不条理を抱え
「変わらずにいて」そう願うのは
ワガママだと分かっているよ
あの日の君と僕は
あの日のまま心に
もう雨は上がった
晴れた空を仰ぎ見る
過去も傷もこの苦しみも
手放さずに向き合うことを決めたんだ
落ちる雪と
孤独に凍えた背中は
遠い記憶
青く揺れる理想と夢が
また不甲斐ない僕を衝き動かすから
声を上げろ
無力さを嘆いてないで
扉を開けよう
涙が乾いたら未来へ